スタートアップでの経験から再考するエンジニアの働き方

メガベンチャーで働くエンジニアです。それ以前は薬剤師という異なる世界で働いていました。薬剤師から転職したきっかけを思い返し、最近感じている仕事に対する心境について語ります。

薬剤師時代は僻地の薬局でクリニックとマンツーマンで働き、M&A直後の地域を整理し、更には旗艦店の管理者として経験を積ませていただきました。その間に感じた薬局という狭い空間で働く閉塞感、職場内の対人関係の難しさなどからエンジニアへの道を開きました。友人との会話でリモートでライターをしているという話を聞き、自分にも向いている仕事はないかと探しているうちにエンジニアという存在を知りました。個々のスキルを高めることでチームが強化される職業であり、それが正しく評価される業界だと理解したとき、薬剤師時代とは全く違う可能性を見つけました。

エンジニアとしての第一歩はスタートアップから始まりました。そこでは2人めのエンジニアとして、すべてを自分たちで作っていく必要がありました。先輩とともにスキルアップをして、プロダクトも改善しているという実感が深まりました。輪読会をするも理解が追いつかなかったり、振り返りに数時間かかることもありましたが切磋琢磨して自分たちで成長していきました。

時は流れスキルアップのためにメガベンチャー企業に転職しました。そこでは自分にとって新鮮な大規模な開発環境と、完全に分かれて各自が機能を開発するチーム編成、そしてGoやk8sといったモダンな技術を学ぶ機会がありました。成熟した先輩メンバーから多くのことを学び、スキルアップすることができました。

けれど、大規模なプロジェクトの一部として繰り返される生活に、再び閉塞感を感じるようになりました。気がつけば、薬剤師時代と同じ感覚を持つようになっていました。スタートアップでの経験を思い出し、私は自分が憧れるエンジニアとしての働き方について再考し始めました。

まだまだ、学ぶことは多いし成長の機会もあります。その先にはまた違った世界が見えるのかもしれないです。そう信じてエンジニアとして、また人間として常に成長し続けることを目指しています。ただ、たまには立ち止まって自分の原点を振り返ることも良いものだと思いました。